お位牌のゆくえ、落ち着くところ

父のお骨と位牌を兄が持って帰った。

喪主は兄であり、兄も持って帰る気まんまんだった。

私としては異論はないのだが、

姉が、仏壇や位牌をひとつに纏めた方が良いと言ってきた。

 

確かにそれはあるのかもしれないが、

今、母の遺影は私のうちにあるのだ。祖母のものと一緒に。

 

彼らは何年も何年も母の位牌について言及することなく、実家で誇りをかぶったままほったらかしていたのに

 

父が亡くなったから思い出したように言い始めて、

私がもう何年も前から母の位牌をうちに置いていたのに、

 

それを兄の家にまとめた方が良いと、ぬけぬけとまぁ言えたもんだわ。

 

ストレートに怒ってしまった。

ふたりとも何年も何年もほったらかしにして、その間私がやってたんだよ!

と。

 

位牌なんかどこにあろうと構わないでしょ?

だってあんたたち、その証拠にほったらかしにしてたじゃない!

 

バカなんだよ!中途半端にしきたりだの常識だのをやろうとして。

 

私はお母さんの位牌は渡さない。