分かって欲しいことを、そのまま伝える

医療費やらお葬式代などなど、

諸々支払っていたら本当にお金が底をついた。

フリーランスで安定収入が無いので、次のギャラは12月末になる。

 

今月は無収入で、家賃も払えない…

そこに、今月の父への仕送り額が、姉からLINEでポロンという音と共に送られてきた。

 

姉の中ではお葬式が済んで一旦終わったのだろうけど、

私はまだまだ祖母のことが終わっていない。

終わるわけがない。家にお骨があるのだ。

 

今まで言えなかった。

 

姉は納骨を急がなくて良いと言っていたけど、

私は、家にお骨を置いているのが辛いのだ。

焦ってはいないが、出来るなら早く納骨したいと思っていること。

 

先日作ったお位牌の金額が、決して安くないこと。

 

四十九日法要のお布施が必要なこと。

 

納骨も、墓石に諸々掘らなければいけないこと、

 

まだまだ手続き等があること…

 

 

父親への今月の仕送りは、お香典代わりに、私だけ勘弁して貰えないか、と言った。

 

生活費もなく、家賃も払えないので、銀行から借金するつもりだ、と。

 

 

成年後見人から、祖母のお金がもっと早く私に

振り込まれると思っていたけど、まだもう少し時間がかかりそうだから…。

 

 

当事者じゃないとわからない。

姉はそういう立場に立った事が無い。

母の時は兄がやった。

祖母の時は私が。

 

その気持ちが分からないから、今月の仕送り額を、事務的に、お願いします、というそっけない文章で送り付ける事が出来るのだ。

 

 

私の彼に話したら、

きょうだいなんだから、分かって欲しいことをそのまま伝えれば。

とアドバイスをくれた。

 

 

それを聞いた瞬間、ふわっと気持ちが軽くなった気がした。

そうか。簡単な事だったんだ。

言ってみよう…。

 

姉は、色々分かってくれたようで、

お金が無い私に、明日、振り込んでくれるそうだ。(もちろん、返すが)

 

 

 

涙がポロポロ溢れてしまう。

分かってくれた事が嬉しいのと、

辛い気持ちを自分の中で少しだけ、許せたこと。

 

苦しかった。

祖母が亡き後、医療費を病院に支払いに行くこと、

ひとりで戒名を考えて名付けたこと、

ひとりで仏具屋に行くこと、

お香典返しの手続きも、

お礼の手紙を書くことも、

非協力的な成年後見人に連絡するのも、

埋葬のために、よく知らない親戚に連絡するのも、

地域の集落の墓地の担当者に連絡するのも、

役所で手続きすることも。

 

 

もちろん、出来るよ。

どうすれば良いのか、未知なことを相談しながら決めることは、職業柄よくやっている事だから、分からなければ分からないと伝えながら、わりと器用に、出来ると思う。

 

でも、苦しかった。

それを伝えることができた。

 

 

今は、気持ちが少しあたたかい。

ありがとう…。