葬儀屋さんで打ち合わせをしている時に、
戒名、どうしますかと聞かれた。
戒名について、金額について、どうも納得できかねる感情があるので、お葬式は俗名で行った。
四十九日には戒名を刻んだ本位牌が必要とのことなので、どうすべきか、何冊か本を買って読んだ。
戒名は死後の名前であるということと、
ランクがあること、
金額が異常に高いこと、は昔から知っていたが、
日本以外では戒名なんか付けてない事を初めて知った。
今回の場合、もしあのまま頼んでいたら、葬儀屋から紹介されたお坊さんに戒名をつけて貰っていたのだろうが、
おそらく、電話か何かで祖母のこと、人柄や職業や好きだった物や事などを説明して、付けてもらったのだと思う。
それでたぶん、10万〜30万とかのお布施を納めていたのだろう。
祖母の戒名をじぶんで付けようと思ったのは、
母が亡くなった時だった。
9年前、母の戒名をみて、違和感を感じたんだ。
特に申し分ない戒名だった。
だけど…
戒名の作り方の定番なのだけど、
母の名前から一文字取って、宗派にのっとって清らかな漢字を当てはめている。
よく知らない坊さんが付けた、馴染めない名前だった。
それに加え、お布施が高すぎ。
これなら自分でつける。そう思った。
愛情をかけて、思いを込めて戒名をつける。
知らないお坊さんがつけるよりよっぽど良い。
もちろん、戒名をつけるためには多少の勉強はしなければならないが。