日暮れで思い出すのは
目覚めた時に、窓の外の色を見て、今が明け方なのか夕方なのかわからなくなったこと。
小学生の時だ。
家の中にたまたま誰もいなくて
雰囲気で察することも出来ず、不思議な気持ちに包まれた。
そのあとのことはよく覚えていないけれど、確かすぐに夕方だと判明したと思う。
表に出ると、もうとっくに涼しくなっていてポツリポツリ点いている隣家の窓明かりを見ながら庭の植木に水をあげた。
多分、姉や兄よりも私がいちばん、まめに水やりをしていた。
この時期、庭に紫陽花、梔子、そして実がなることはなかったけれど枇杷の木があった。
いつの間にか枇杷の木はなくなり、紫陽花もなくなってしまったけれど、梔子は今でも花を咲かせ、いい香りを届けてくれる。
実家が恋しいな。
幸せだった頃の家の思い出デス。
こんな感じのジョウロだった。
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