タッチ

暇なのでU-NEXTでアニメのタッチを見ている。

漫画は1981年〜1986年

アニメは1985年〜1987年らしい。

 

当時は嫌いだった。

登場人物が気を使い合っていて、はっきりと自分の気持ちに向き合わないし、言わないから、

うじうじしているし、はたから見ていて苛々するし、あの関係性が気持ちが悪いと思って、オタクっぽいし、ずっと嫌いだった。

 

だけど、今見返すと、

アレ?…面白い。面白いよ!?と思った。

 

気を使い合っているんだ。

達也は兄貴で、器用なんだけど、

弟思いだからわざと負けてあげるの。色んなことを。

優しい人なんだよね。

弟は人一倍努力をして器用な兄貴を上回るんだ。兄が自分に華を持たせてくれているのも知ってる。弟はストレートに言うんだ。

遠慮もいらないし、兄は兄でやりたい事をやってほしい、と。

でも、兄貴は出来ないんだ。争いたくないみたいで。

 

南は、達也の優しい性格や、だらしないけど本当は頼りになるところを昔から知っていて、

一途に達也に惚れている。

 

 

南は思わせぶりで和也と達也の間を行ったり来たり。

いい子で、ぶりっ子でおせっかいでムカつくと思っていたけど、

アレ?お母さんを亡くして家事も店番も頑張ってて、苦労にんだけどいつも明るく振る舞ってて偉い子なんだ。

ちょっと和也に甲子園連れてって、とか言ってて気持ち悪いし

おまけに野球部のマネージャーになったりして鬱陶しいけど、

 

ずっと達也に一途だったんだ。

 

 

今見ると、若い時とは感じ方が違う。

面白くて、切なくて、

和也が亡くなってしまった所は泣いてしまった。

 

でも弟が亡くなったことで、やっと、

兄貴が欲しいものを欲しいと言えるようになるなんて、切ないよね。

 

いやあ、面白いわ。

 

病院の待合室でタバコを吸っている描写があって、

 

ウワァ、懐かしい。昔ってそうだった、灰皿が設置してあったんだ、と改めて思った。

今じゃ考えられないよね。

 

1985年〜1987年。私はまだ小学生だった。

 

 

そう、小学生には

タッチの良さが理解できなくて当たり前なのかも知れない。