夜明けの空

眠れない夜、だんだんと夜が明けてきて、蒼くなる空のを見るのが好きだった。

 

子供の頃は夏になると喘息の発作が頻発して、苦しくて寝ていられなくて、ひとり耐えて

 

折り紙を折りながら、夜が明けるのを待った。

 

私は身体が弱かったから父は私を嫌がった。

母は、私を守るために、父から私を避けさせた。

私は蒼くなる空をひとりで見ていた。

 

大人になってからも、私は蒼く明けてゆく空が好きで、静かな美しさに、見惚れている。

あの頃みてた同じ空を大人になった今も見ている。