大晦日。
一年の中で最も特別な夜。
皆が浮き足立ち、この日はスーパーには人が殺到する。
商店街は賑わい、仕事も終わり、皆がほっとした表情で歩く。
いつもより財布の紐もゆるい。
買い物を済ませたら家で過ごす。テレビを見てごはんを食べてテレビを見て…。
紅白は昔から見ない。
つまらないし、格闘技好きだから、いつも格闘技を見るのだ。
でも、ここ数年彼と一緒に大晦日を過ごすのだが、彼は紅白好きで仕方なく一緒に見る。格闘技は録画で見るのだ。
何が良いのだか、紅白の魅力が分からず、改めてつまらない…。
アイドルは歌が下手だし、演歌も興味がない。
『今年の流行歌』がしっかりと有ればまだ、一年を振り返る意味で見ていて楽しいかも知れないが、そういう意味では『香水』と『うちで踊ろう』しか、感慨深さ?のような意味は感じられなかった。
『うちで踊ろう』は安部のあの批判を浴びた動画が思い出されて、この一年を振り返らせてくれたし、『香水』も数々のパロディ動画が出たほどの曲だった。
ナントカ坂の曲は今年の風景が思い浮かぶほど、大人たちには食い込んで来ていない=そこまでのヒットとは感じられないし、
ユーミンの『守ってあげたい』など何十年も前の曲、しかももう全然声が出ていないおばあさんが今にもプルプルと震え出しそうな面持ちで歌っている。
松田聖子も昔の曲なうえ、声が出てないし、
玉置浩二も昔の曲。今の風情はまるでドクターキリコ。
福山雅治も昔の曲。初めてフルコーラスで聴いたが大してよい曲でもなかった。
氷川きよしは面白かった。
MISIAは歌が上手くて好きだけど、全盛期に比べたら多少歌唱力が落ちたし、残念ながらあの曲も大して良い曲じゃないね…。
残りの人については印象にも残らない人たちだった。
あ、あと嵐か。嵐は…録画したミュージックビデオを観させられている感覚。なんの目新しさも無かった。マジでどうでも良い。
そして紅組と白組の対決?
あの対決に何の意味があるのか。対決が盛り上がっているわけでも無く、意味などまるで無いのに何であんなに点数差が出ていたのかもさっぱりわからない。
何なんだ…あの番組は。
ただ、北島三郎の総括が良かった。
サブちゃんが全盛期に紅白で歌っていた昔は、日本のために。今の人たちは世界に向けて、歌っていると。
今の人たちが世界に発信出来ているかは知らないけど、
サブちゃんたちの時代は、日本を元気にさせるために歌があったのだなぁと、妙に腑に落ちた。
紅白歌合戦は歴史なんだなぁ。
このコロナの時代、もっと歌に力を持たせて欲しい。音楽はもっとも身近に人々に寄り添う事が出来るのだから。