夕方の街をあるいて
ゆうはんの支度や、仕事帰りの忙しそうな人々とすれ違い歩きながら、頬を撫でる風が気持ちよく、ただ感傷に浸る。
取り壊して更地になった一角を見て、
街が変わっていくことに寂しさを覚えながら
ここは何があったんだっけ?ともうわからなくなる。
でも目を瞑ると40年前の景色がうかぶ。
そうだ。あそこにはお茶屋さんがあってあそこは乾物屋。その隣は子供服の老舗で、子供の頃、お母さんに服を買ってもらったっけ。
あの市場ではおばあちゃんにきらきらした金平糖を買ってもらって、嬉しかったな。
思い出があるから感情的になるのか。
感傷的になるから思い出すのか。
どちらにしても、この思い出は宝物。